説教題:「聖霊の風をうけて」
聖書:使途言行録 第2章1~4節、17節
説教:斎藤善樹 師
賛美:新聖歌208番「イエスは愛で満たす」、新聖歌420番「主の御手に頼る日は」1,2,4
2000年前のペンテコステの日、聖霊がイエスの弟子たちの上に降り、彼らは力を受けて、世界に向けてイエス・キリストのメッセージを伝え、キリスト教が世界中に広がるきっかけとなりました。聖書が証ししているのは、それは人の力によるものではなく、神の霊、聖霊の力によるという事です。ペテロは群衆を前にして語った時、旧約聖書の言葉を引用しました。「神は言われる。終わりの日に、私はすべての肉なる者にわが霊を注ぐ。あなた方の息子や娘は予言をし、若者は幻を見、老人は夢を見る。」聖霊が注がれる時、若者も老人も将来への希望を持ち、無言だったものが語りだすのです。
聖霊は風のように私達の人生に吹くのです。聖霊について聖書は(ローマ8:2)このように言います。「キリスト・イエスにある命の霊の法則が、罪と死との法則からあなたを解放したからです。」世界には二つの法則があります。一つは罪と死の法則です。私達を死と滅びに至らせる法則です。世界の現状を見る時に、この法則は世界を支配しているように思えます。けれども、これとは別の法則が働くというのです。それが聖霊の働く命の霊の法則です。私達はなおも死と罪の法則の影響を受けていますが、この聖霊を受ける時、私達は罪の法則に支配されることはないのです。
ペンテコステの日に聖霊が特別に強く働きました。私達に命と平和の法則をもたらします。けれども、それにもかかわらず、教会において、またキリスト者と言われる人の内において、罪の法則が前面に出てくるのはどういう事でしょう?私達の心が頑なになり、素直に聖霊の働きに身を任せていないからです。聖霊は間違いなくあなたという人間に働きかけています。しかし頑なな心はそれを素直に受けず自分の偏った心で動こうとします。素直に聖霊の力に身も心も任せましょう。
聖霊はただあなたに行動させるだけではありません。あなたと父なる神さまの関係を強く結びつけます。聖霊はあなたが、神に愛されている神の子であることを教えてくださいます。聖霊はあなたの祈りを助けて下さいます。父なる神のことを「私のお父さん」と呼べるほど、神が近くにおられることを教えて下さるのです。
今、ここに聖霊がいらっしゃる事を信じましょう。そして私の生活に働きかけておられることを信じましょう。そして両手を広げるようにして聖霊の豊かな風を受けましょう。