鷲の翼の上に

説教題:「鷲の翼の上に」
聖書:出エジプト  第19章 1-8節
説教:ロン・スミス 師
賛美:新聖歌 第20番「主の真実はくしきかな」 第325番「歌いつつ歩まん」

 出エジプト記19章4節の「わたしがエジプトにしたことと、あなたがたを鷲の翼に乗せ、わたしのもとに連れてきたことをあなたがたは見た。」という言葉はは、イスラエル国民のアイデンティティの基礎となりました 。シナイ山において、神はモーセを通して、イスラエルが神への礼拝を生活の中心とし、神の十戒を究極の権威とする「聖なる国民」となるよう召しました 。神の言葉は誤りのないもので 、「草はしおれ、花はしぼむが、神の言葉は永遠に耐え忍ぶ」 というみ言葉は真理です 。

 私達は神の言葉を私たちの生活における「中心的な現実」として再献身するよう呼びかけられています 。そして、モーセの言葉に倣い、石の板ではなく「私たちの心」に神の言葉を書いてくださるようにと祈ります 。

 イスラエルは、エジプトを脱出した後、怒り狂ったファラオに引き連れられた軍隊に紅海の淵まで追い詰められました。それはまさに「生死に関わる危機」でした 。しかし、彼らが「死の陰の谷」にいるときでさえ 、神は共にいて、紅海に道を作り、彼らを無傷で通り抜けさせ 、勝利をもたらしました 。日本に遣わされた宣教師レティー・カウマンは「大きなプレッシャーは大きな力」と題して、困難な状況こそが「神の全能の力」を示す機会となると励ましています 。神はこのようにして、40年間荒野でご自身の民を養い、「鷲の翼に載せて」約束の地へ運ばれたのです 。

 日本のキリスト教会の旅路は「非常に困難な旅」であるかもしれませんが、それは「試練、危険、勝利」の物語です 。けれども私たちは自分自身を宣べ伝えるのではなく、キリスト・イエスを宣べ伝えます。他に道がないときでさえ「永遠の神があなたがたを運んでおられるのです。

 私自身も大きな困難を経験しました。2008年の大不況による深刻な財政危機の中 、メイン州の湖畔で祈っていた際 、白頭鷲が飛来し、私の隣の椅子に着地するという非常に稀な光景を体験しました 。その時、聖書の申命記 32:10-12の鷲がひなを「翼に乗せて運ぶ」とう言葉を思い出し、神が試練の日に私の祈りを聞き、答えてくださったと確信しました 。日本の人たちもまた「鷲の翼に載せて、わたしのところに連れてきた」という主の言葉を経験されることを祈ります

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