いなくなった羊をさがして(母の日親子合同礼拝)

説教題:「いなくなった羊をさがして」(母の日親子合同礼拝)
聖書:ルカによる福音書 第15章4~7節
説教:斎藤善樹 師
賛美:「愛あいアイ」「もうふりむかない」「愛をもって生きていこう」「イエスが愛したように」

あるところに100匹の羊を飼っている人がいました。名をシェパードさんと呼びましょう。シェパードさんは毎日羊の世話をします。彼は毎日羊たちを草地に連れて行ったり、水辺に連れて行きました。時には羊を食べてしまおうとする猛獣から守りました。100匹もいるのですが、一匹一匹が大事です。シェパードさんは一匹一匹に名前をつけた事だと思います。

▼ある日、夕方になって野原から家に帰る時間が来てシェパードさんは一匹一匹を数えました。けれども99匹しかいません。もう一度数えます。どうしても一匹いません。どこかではぐれたのでしょうか。99匹の羊を野原に残して捜しに出かけました。

▼シェパードさんははぐれた羊の事が心配でなりません。オオカミに襲われたかもしれない。或いは崖から落ちてケガをしているかもしれない。痛い思いをしているのではないか、寂しくて怖がっているのではないか。シェパードさん、必死で大きな声を出して、ピコを捜します。するとどこかで羊の鳴き声がします。声のする方に走っていくとピコは岩と岩の間に挟まっていました。ピコは無事でしたが、自力で戻れなくなっていたのです。「良かったなあ、心配したよ。怖かったろう?」喜んだシェパードさんはあんまり嬉しくてピコを肩に担ぎ上げて、他の99匹も連れて家に帰りました。とても嬉しくてじっとしていられません。近所中の人を呼び集めて「皆さんも喜んで下さい」とお祝いをしました。

▼さて、私達の神さまはシェパードさんのようなお方です。人間の人口は100匹どころではありません。けれども神様は人間一人一人のことをご存知で一人一人を見守っておられます。たった一人がいなくなっても、神さまはすぐに気がついて、見つけるまで捜し続けるお方です。皆さんは99匹の羊でしょうか?それとも一匹の迷子になった羊でしょうか?どこに行けば良いか分からなくなっていますか?自分のいるところが分からなくなったという事がありませんか?本当は、私達は皆この一匹の羊なのです。

▼シェパードさんは羊のピコを見つけた時、嬉しくて嬉しく仕方がありませんでした。皆さん、これほど嬉しかった事はあるでしょうか?神様にとっていなくなった人が見つかるという事くらいに嬉しい事はないのです。ピコを見つけた時、シェパードさんは決して叱りませんでした。よく戻って来てくれた。いつも私と一緒にいるのだよ。」と優しく声をかけて下さるのです。

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