福音にあずかっている私達

説教題:「福音にあずかっている私達」
聖書:フィリピの信徒への手紙 第1章3~11節
説教:土井恵 師
賛美:新聖歌 第8番「七日の旅路」1,2,3,4 第300番「御恵み豊けき」1,2,3,4

 パウロはこの手紙をローマの獄中にて書き送りました。パウロはフィリピ教会の人々の事を喜びをもって祈っていました。そのようにパウロの心を動かしていたのは、「それは、あなたがたが最初の日から今日に至るまで、福音にあずかっているからです(5)」。福音にあずかる、この言葉には「共有する、交わる」などという意味があります。「関与する、関係をもつ」という意味合いです。福音、「主イエスの十字架と復活」にあずかり、聖書の神さまと親しい関係に入れられている事をパウロは感謝したのでした。

神との親しい関係とは、あなたを愛し、大事にし、あなたの一生の間、あなたと共にいて、あなたを支える。あなたを、励まし、守っていく。神のその思いがあなたにずっと与えられていくということです。けれども、せっかく神さまが親しい関係をと言ってくださっているのに、私達側ではそうは思えない方もおられるかもしれません。あなたの信仰は、神が完成してくださるのだとパウロは言います。だから安心して、今のあなた自身そのままで、神との親しい関係に入るのです。

 そしてパウロは続けて祈ります(9)。9節の深い知識とは、真の知識とも訳され、これは神さまからの知識、つまり聖書の御言葉のことです。あらゆる洞察力とは、識別力とも訳されますが、これは判断力のことです。それらを身に着けて欲しいとパウロは願ったのです。この時、フィリピ教会の人たちには愛がなかったのか?いいえありました。愛に溢れている人たちでした。パウロはもう一歩進んでいうのです。互いの愛の交わりが深まり広がるために、御言葉をそれぞれが心に貯え、判断力をもって互いに愛し合って欲しいとパウロは願いました。

 学院教会に集う私達もそうです。神さまは、私たちに願っているのは、神を愛し人を愛することを今のままでよし、充分だとはしないで、さらに深い知識と洞察を身に着けて、神を愛し人を愛するということにおいて、成長成熟していって欲しいと神さまは願っておいでなのです。

 おひとりお一人、もれなくあなたは福音にあずかっています。神は私達を神との親しい関係に入れて下さっています。感謝して受け止めましょう。そして、私もまた今よりも神様を愛し人を愛していきましょう。福音をどなたかに与えていく人とならせていただきましょう。

◆送迎バスの東村山駅の出発時間は10時10分です。

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