キリストが伝わる

説教題:「キリストが伝わる」
聖書:フィリピの信徒への手紙 第1章:12-18節
説教:土井 恵 師
賛美:新聖歌 第8番「七日の旅路」 1,2,3,4 第200番「御恵み豊けき」1,2,3,4

1.パウロはキリストを伝えるためにすべてを受け入れた、ということを知る

 12節に、私の身に起こったことが、かえって福音の前進につながったことを知っ
て頂きたい、とあります。パウロは囚われの身でありながらも、パウロを通じて番兵
やその上にいる貴族から救われる人が出てきました。パウロの投獄をきっかけに恐れ
ず大胆に御言葉を宣べ伝える仲間も現れてきました。けれども、妬みと争いなど、不
純な動機からキリストを伝えていく人達もいました。でも、18節には「それが何で
あろう」とパウロは言っています。とどのつまり、イエス様のことが語られ伝えられ
ているのだから、いいじゃないか。いや、私は喜ぶ、これからも喜びます、とまで言
うのです。パウロは福音が伝わっているとするならば良しと、すべてを受け入れてい
るのです。福音が伝わっていく生き方をする、その一つの秘訣は、パウロがすべてを
受け入れたように、私たちがおおらかでいるということかもしれません。この学院教
会も、おおらかで懐の深い者たちの集まりでいたいなあと思わされます。

2.パウロに働きかけた同じ主が私たちにも働きかけるということを知る

 囚人の身でありながら、すべてを福音の前進のためにと受け入れている…こんな在り
方が出来るのはパウロだからですよね、そう思えてしまいませんか。でも、パウロに
言葉や態度を与えているのは、神さまです。その同じ神さまが、時を越えて今を生き
ている私たちにも働きかけてくださるのです。

 そして、パウロがパウロの性格や気質が福音の前進のために役立っていったよう
に、私達も、福音の前進のために用いられていくのです。辛い中にあっても神さまを
見上げるあなたのその姿が神さまを知らない人にイエス様を証ししていくことにつな
がるのです。そして、その在り方はパウロがそうであったように私達の心に喜びが与
えられていきます。また神様にとっても、嬉しいよありがとうという事なのです。同
じ神さまが私にも働いてくださいます。また主を見上げるあなたのその姿はキリスト
の証し人となり、あなたには喜びが与えられていくのです。

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